編集者ってどんな仕事? 現役書籍編集者が現場の生の声をお伝えします
2024年4月17日
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景気の先行きが見通せず、技術革新により新たな職業も生まれ、職業の選択肢が多様化するこの時代。その中で「活字離れ」、「出版不況」と言われているにも関わらず、何故か就職ランキングの上位を賑わせている出版社の存在が気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では職業の選択肢の一つとして、編集者という仕事を現役書籍編集者の立場から紹介させていただきます。「編集者ってどんな仕事?」、「編集者に必要な能力って?」、「やりがいは?」、そういった疑問にできる限り答えていければと思います。
編集者ってどんな仕事?
編集者の仕事と聞いて皆さんはどんなイメージをお持ちですか?
「作家と喫茶店やファミレスで打ち合わせをしている」 「原稿の催促ばっかりしている」 「作家と取材旅行にでかけている」
たしかに上記のように「作家と二人三脚で作品を作っていく」のも編集者の大事な仕事の一つです。
ただ、編集者は作家とだけ仕事をするわけではありません。書籍を1冊作って売るためには、作家、イラストレーター、写真家、デザイナー、校正、印刷所、営業、宣伝そして実際に店頭で本を販売してくださる書店員の方々など、様々な人たちの協力が必要です。