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ラノベはシリーズ累計3300万部超! TVアニメ第2期も待ち遠しい! 『薬屋のひとりごと』その世界と魅力を解説

2024年5月7日

  •  薬師の少女が、宮中を舞台にさまざまな難事件を解決していくライトノベル『薬屋のひとりごと』。シリーズ累計3300万部超を誇る本作のその魅力を紐解いていこう。


    文=太田祥暉


    好奇心旺盛な薬師と宦官二人を翻弄する宮中の謎


     ある日人さらいに遭って後宮に売り飛ばされた少女・猫猫は、皇子の衰弱死事件の謎を解いてしまったことから美形の宦官・壬氏に目を付けられてしまう。そこからというもの、猫猫は宮中で起こるさまざまな事件の解決に手を貸すこととなり──。


     2011年に「小説家になろう」上で連載が開始され、読者からの熱い支持を受けたのち、12年に書籍化。14年からはヒーロー文庫で刊行が続いている『薬屋のひとりごと』は、猫猫と壬氏という二人の人物を中心に宮中のさまざまな謎が解き明かされるファンタジーミステリーである。テレビアニメやコミカライズでも人気を集める本作の肝となるのは、ライトノベルらしい軽快な会話劇と魅力的なキャラクターたち。そこに猫猫の圧倒的な薬学知識がブレンドされ、唯一無二の世界観が醸し出されている。

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