ダ・ヴィンチ - ワラウ

松山ケンイチ「俳優の世界に両足をどっぷりつかるのではなく、片足をはみだすことで見える大切なものを知りたかった」

2021年4月18日

  • 松山ケンイチさん

     毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載「あの人と本の話」。今回登場してくれたのは、映画『BLUE/ブルー』で、誰よりもボクシングを愛しているのに試合で勝つことのできないボクサー・瓜田を演じた松山ケンイチさん。私生活で畑づくりを始めたことが、俳優業にどんな影響を与えているのかお話を伺いました。


    「もっと客観的に、俳優というものを感じたいな、と思ったんです。両足どっぷりその世界に浸かることで見えるものもあるとは思うけど、片足をはみだすことで見えてくる大切なものもあるんじゃないかって」


     と、私生活で畑づくりを始めた理由について語る松山さん。


    「ずっと、演じることに窮屈さを感じていました。もっと自由にできるはずなのに、どうして自分の狭くて小さな価値観に縛られて、こうあるべきだとか、こうに違いないとか、思い込んでしまっているんだろうって。東京ではない場所に住まいをもつことにしたのも、映画で描かれるのは東京の物語ばかりではないのに、その風景にだけ染まってしまうのもどうなのかなと思ったからです。今回の『BLUE/ブルー』もそうですが、都会から離れた場所に生きる人たちを演じる機会はこれからもたくさんあるわけですからね」

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