ダ・ヴィンチ - ワラウ

日本最古の貨幣といわれる「和同開珎」にも贋物があった!? 時代ごとに見る贋金の歴史

2021年9月25日

  • ニセ札鑑定人の贋金事件ファイル
    『ニセ札鑑定人の贋金事件ファイル』(吉田公一/主婦と生活社)

     人から人へと感染する新型コロナウイルスによる心理的影響か、日本でもより電子マネーの普及が進んできたという。とはいえ、日本の現金主義が根強いため、キャッシュレス化が遅れているというよりは、海外の場合、銀行から引き出したお金にさえニセ札が紛れ込んでいるケースがあり、現金の信用度が低いからなんて事情も関係しているらしい。その辺の事情などに興味が湧いて、『ニセ札鑑定人の贋金事件ファイル』(吉田公一/主婦と生活社)を手にしてみた。


     日本には、国家公安委員会が定めた「偽造通貨取締規則」というものがあり、国内で発見されたすべての偽造通貨は警視庁の「科学警察研究所」において、真贋を見分けたり偽造方法を見極めたりする。そして著者は、全国の裁判所から文書などの鑑定を受命して、ロッキード事件における領収書や、大韓航空機爆破事件の犯人の偽造旅券の鑑定に携わってきたそうで、贋金鑑定はそれらの仕事の範疇というわけだ。

    続きを読む