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「勉強だけでなく食料支援も」自身の壮絶な貧困体験から設立した「無料塾」。その主宰に聞く、塾の存在意義とこれから【インタビュー】

2024年4月19日

  •  ふと「無料塾」という単語が目にとまった。貧困家庭で育つ中学生に向けて、英語と数学を週1日ずつ指導。1人の講師がふたりの生徒に少数で無償指導する八王子つばめ塾を主宰するのは、認定NPO法人八王子つばめ塾の理事長・小宮位之さんだ。


    小宮位之さん
    無料塾での小宮位之さんの指導風景(写真提供:小宮位之さん)

     幼少期から大学時代には自身も貧困家庭で暮らし、受験では経済的な理由からの苦労を味わった。著書『「無料塾」という生き方 教えているのは、希望。』(ソシム)でも当時の思い出を、赤裸々に明かしている。かつての自分と重なる環境の生徒たちが路頭に迷わないためにも。そう願う小宮さんの心中は、熱い。


    「無料塾」という生き方
    『「無料塾」という生き方 教えているのは、希望。』(小宮位之/ソシム)

    子ども食堂と比較して無料塾の数はごくわずか


    ――2012年9月に八王子つばめ塾をスタートして12年目。全国には小宮さんのノウハウを継ぐ弟子の方々がいらっしゃるそうですね。

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